家庭のキッチンやトイレ、お風呂から流れていく水、お店や工場から出る廃水などは下水道に流されます。下水道を流れた汚水は下水処理場できれいにされ、川や海に返されます。
下水道は、生活環境を良くしたり、川や海などの水をきれいにするために大切な役割を果たしています。
下水道のある暮らし
下水道の役割
生活環境がよくなります
くみ取り式トイレや浄化槽がなくなります。汚れたドブがなくなり、ハエや蚊が発生しにくくなります。
川や海がきれいになります
家庭や工場などから出された下水を、下水処理場できれいにしてから川や海に返します。
リサイクル社会を作ります
処理した後の水や汚泥を燃やした後の灰を再利用したり、熱エネルギーを利用して発電したりなどしています。
都市の浸水がなくなります
雨水が下水を通って流れていくので、大雨で道路が水没しなくなります。 (汚水と雨水をまとめて流す合流式と、分けて流す分流式があります)
下水処理の仕組み
- ①沈砂池:大きなごみや砂を取り除きます。
- ②最初沈殿池:ゆっくり水を流して汚れを沈め、取り除きます。
- ③エアレーションタンク:空気を送り、微生物の力で水をきれいにします。
- ④最終沈殿池:エアレーションタンクの微生物が含まれる泥を沈めます。
- ⑤塩素混和池:水に塩素を入れて消毒し、川に放流します。
- ⑥機械濃縮機:最終沈殿池から出た汚泥の水を切り、濃くします。
- ⑦重力濃縮槽:最初沈殿池から出た汚泥をさらに沈め、濃くします。
- ⑧消化タンク:菌の力で汚泥を分解し、量を減らします。
- ⑨脱水機:消化タンクの汚泥の水を絞り、固形にします。